PRINT DESIGN — FLYER
フライヤー制作事例 – ワールドオストミーデーの啓蒙フライヤーデザイン





明るい雰囲気で啓蒙の輪を広げるキャンペーンフライヤーです。
フレンドリーな手描きタッチの世界地図を背景に、タイトルと日付、キャッチコピーを入れたタイトルスペース。
ハートフルなデザインの力
写真に写るモデルたちは、吹き出しのような形のプラカードをそれぞれ手に持ち明るい笑顔を見せています。「オストメイト」とは、人工肛門・人工膀胱(ストーマ)を持つ方々のことを指します。
キャンペーン背景〜認知度を高めるための取り組み
以前よりも耳にすることが増え、専用のお手洗いもよく見かけるようになりましたが、まだまだその認知度は高いとは言えず、オストメイトの方にとっては、それぞれに悩みを持ち、なかなか人に話しづらい事柄である場合が多いそうです。そうした方々の背中を押すために企画されたのがこのキャンペーンです。明るいカラーリングを選び、作成しています。

デリケートなテーマを「明るさ」で届ける意味
オストメイトに関する啓蒙フライヤーを制作するにあたり、最も慎重に検討されたのがデザインのトーンです。人工肛門・人工膀胱という身体に関わるデリケートなテーマは、深刻さを全面に押し出すデザインにすると、当事者にとっては「自分の悩みがさらに重たく見える」印象を与え、非当事者は「自分には関係ない話」と受け流してしまうリスクがあります。
このフライヤーではあえて明るいカラーリングと笑顔のモデル写真を選び、「まず手に取ってもらう」「読んだ人の気持ちが前向きになる」ことを最優先にしています。啓蒙活動の第一歩は「知ってもらうこと」ですから、紙面の雰囲気が暗ければ手に取る人自体が減ってしまいます。明るさは単なる装飾ではなく、情報を届ける範囲を広げるための設計判断です。
テキストのない吹き出しが生む「問いかけ」の設計
モデルたちが手に持つプラカードは、吹き出しの形をしていますが、中にテキストは書かれていません。通常、チラシで吹き出しを使うときは中にメッセージを入れるものですが、あえて白紙のままにしている点にこのフライヤー独自の工夫があります。
テキストが空欄であることで、見た人に「この人たちは何を言いたいのだろう?」という疑問が生まれます。その答えを求めてフライヤーを読み進めると、オストメイトの存在と「思い切って話して人生を変える」というメッセージにたどり着きます。押しつけがましくなく、見た人自身の好奇心に委ねる——この「引き」のアプローチは、啓蒙系フライヤーだからこそ有効に機能しています。強いメッセージを声高に叫ぶのではなく、手に取った人の思考を誘導するデザインです。
手描き世界地図の余白が伝えるメッセージ
背景に描かれた手描きタッチの世界地図は、ワールドオストミーデーが国際的な取り組みであることを伝える意図があります。しかし、この世界地図の上方にはかなり広い余白が残されています。通常、チラシの余白は「もったいない」と見なされがちですが、このフライヤーでは余白が重要なメッセージを担っています。
地図の上に広がる空白は、世界の広さ——つまり「同じ悩みを持つ人が世界中にいる」ということを感覚的に伝えます。余白が窮屈だと「閉じた空間」に見え、テーマの重たさがさらに増してしまいます。開放的な空間の中に人々の笑顔とカラフルな吹き出しが配置されている構成は、オストメイトの方が「一人ではない」と感じられるための視覚言語です。余白も紙面の設計であり、そこに意味を持たせることで、テキスト以上のことを伝えられる一例です。
制作フライヤー・チラシデザイン に対する感想
VOICE ※第三者による感想ですフライヤーのカラフルな吹き出しに勇気づけられるように感じます。
カラフルな吹き出しの印象
何かを発言したいけれど、文字のない吹き出しでは何を話しているのか分からない。「オストメイト」という聞き慣れない言葉とともに気になってしまった方も多いのではないでしょうか?カラフルな吹き出しと楽しそうな笑顔からは前向きな雰囲気が感じられるもの。ですが、「オストメイト」の意味を知ると、この写真の人々が何を言いたいのかがなんとなく伝わってきます。
メッセージの反映と共感
「思い切って話して人生を変える」というコピーとオストメイトの説明、写真の人々と視線を移しながら、その意味や悩みについて時間をかけて考えさせられてしまいました。当事者や関係者であればより深く興味を抱きつつも、シンプルで明るい雰囲気に引き込まれ、積極的な気持ちにさせられてしまうでしょう。
全体的なデザインの意図
手描きの世界地図と人々の上部の広い空白が世界の拡がりを感じさせ、悩んでいるのは自分だけではないと思わせてくれます。また、オストメイトについて知らなかった人々にも、何を話したいのか?と興味を抱かせることで認知度を高めることができるのではないでしょうか?当事者の意見をカラフルに表現したことで、話しにくいと思った意見を発信していいと勇気づけられたように感じられます。
チラシ事例を見てから検討したい
まずは無料お見積もりから
まずは自分で作ってみたい方へ
デザインコラム・ブログについて
CONTINUE EXPLORING


