
世界には様々な種類のロゴが膨大に存在します。グラフィックデザインとブランディングに関する有用な情報を提供しているPixels Ink の Col 氏の動画「ロゴの5つの基本タイプについて」をご紹介したいと思います。※記事掲載は担当者に許諾を得ています。(Thank you, Col !!)
以下翻訳内容になります。
ロゴ、ロゴ、ロゴ….たくさんのロゴが身の回りに溢れています。それらのロゴはそれぞれグループに分けられることをご存知でしょうか。ロゴのある特定のデザインについて記述するための違った方法があります。今日私はそのことについて話し、また違うカテゴリーについて説明したいと思います。
ロゴの5つの基本タイプについて
アイコン/シンボル
ロゴにおける最初のカテゴリーは、基本的なシンボルとなる伝統的形式によるアイコンタイプのロゴです。このタイプのロゴはブランドを象徴し、シンプルですが、大胆で自信に満ち溢れる態度を示すようなケースがほとんどです。イメージは抽象的または様式化されています。一般的に、このようなタイプのロゴが見られるのはかなり大きいブランド、世界的なブランドが使用しています。その理由としては、もし世界とビジネスを行うときには、言語の違いや伝統の異なる人たちを相手にするため、言葉が分からなくても簡単に見分けられるブランドアイデンティティが必要になるためです。
そのため、シンボルやアイコンを持つことは大きなビジネスをする上では理想と言えるでしょう。

pio3 / Shutterstock.com アップルのロゴマーク
これらのビジネスの例としては、アップル、シェル石油、そしてナイキと、これらはすべてシンボルとして本当にすばらしい役目を果たしています。
シンボルだけのロゴが成立するのは「すでに知られている企業」だけ
記事で紹介されているApple、Nike、Shellのようなシンボル単体のロゴは、見ただけで「あの会社だ」と認識できます。ただ、これらのブランドは長年にわたる広告投資と認知獲得を経て、シンボルだけでも識別されるようになった、という前提があります。
ロゴ制作の現場で、創業まもないスタートアップから「Appleみたいなシンボルロゴで」とご相談をいただくことがあります。ここは慎重な判断が必要なポイントで、社名認知がまだ十分でない段階でシンボル単体を使うと、誰の発信なのかが伝わりにくく、せっかくの広告露出がブランド資産として積み上がらないことがあります。
シンボル単体ロゴは、ブランドが認知された「あと」のフェーズで真価を発揮する形式です。創業期や認知拡大の途中であれば、社名がきちんと伝わる形式(ワードマーク・コンビネーションマーク)から始めて、認知が育ってからシンボル単体に切り替えていく設計のほうが、長い目で見たときに無駄が少なくなります。
ワードマーク
次はワードマークです。ワードマークは基本的にはロゴが意味する一語で構成されています。他では使用されていないフォントを使用する等し、そのデザインのユニークさを保っています。マイクロソフトのワードに飛びつき、Arialや Comic Sansを使用することはありません。

Nyvlt-art / Shutterstock.com コカ・コーラのロゴマーク
ワードマークロゴの例としては、コカ・コーラ、Facebook、e-bayなどがあります。
レターマーク
ワードマークと似ているレターマークについて説明します。レターマークは一般的に短く、会社のイニシャルを使用します。それにはいくつか理由があります。会社の名前がとても長い場合、ロゴデザインとしてうまく収まらない場合があります。また、私たちがシンボルについて説明したように、会社名の発音がきわめて難しいことがあるかもしれません。ドイツの会社のように長い名前を持つ会社が良い例です。他の国から来た人たちには発音しづらいということも挙げられます。こうした場合は、イニシャルを決め、社名を短くして、そこからロゴを作成する流れになります。

ricochet64 / Shutterstock.com HP (Hewlett-Packard Company)のロゴマーク
レターマークロゴの例としては、HP (Hewlett-Packard Company)、HMV (His Master’s Voice)、そしてIBM (International Business Machines Corporation)などです。
コンビネーションマーク
次のロゴカテゴリーは、コンビネーションマークです。コンビネーションマークはワードマークとシンボルを一つのロゴデザインとして使用しています。したがって、ワードマークとシンボルの両方からベストを選び活用することになります。それらは組み合わせ等の最適な使い方を把握しておく必要があります。
コンビネーションマークは危険性もはらんでいます。あなたが十分に確立されたブランドを持っていて、かつあなたが自分のロゴに対し十分な金額を費やせるときだけこのコンビネーションマークを検討してください。それが何かを人々が知っているという確信があるのですから、2つ別々のエレメントを用意し、状況に応じてそれらを使用するだけで良いのです。しかし、マーケティングに応じて最適な活用を行う必要があります。印刷物やデジタルスクリーンなどはその例になります。

Jonathan Weiss / Shutterstock.com ピザハットのロゴマーク
コンビネーションマーティンロゴの例としては、ピザハット、アディダス、バーガーキング、この3つが大変よい例になります。
実務でコンビネーションマークが選ばれやすい理由は「使い分けの柔軟性」
記事ではコンビネーションマークについて「予算が確保されている場合に推奨」と紹介されていますが、実務でこの形式が多く採用される理由は、もう一つあります。媒体やサイズに応じて使い分けられる、という運用上の利点です。
名刺やWebサイトのヘッダーには社名入りのフルロゴ、SNSのプロフィール画像には小さく表示できるシンボル部分だけ、という具合に、表示サイズや媒体特性に合わせて切り替えができます。最初からセットで設計しておくと、媒体ごとに印象がバラバラになることもありません。
ロゴ制作を依頼するときは、「シンボルだけ」「ワードマークだけ」と決め打ちせず、「メインロゴと省略形のセットで欲しい」と伝えるのがおすすめです。運用フェーズで困らないロゴをつくるうえで、コンビネーションマーク形式は使い勝手の良い選択肢になります。
エンブレム
最後のカテゴリーは、エンブレムです。エンブレムは会社名とデザインの両方を使用することになるので、コンビネーションマークとかなり似ていますが、シンボルとは異なります。理由としては、会社名をデザインで完全に包む紋章のような形のデザインになるからです。盾または紋のデザインの中に会社名が入っているようなイメージです。

Jonathan Weiss / Shutterstock.com ハーレーダビットソンのロゴマーク
例としては、盾の真ん中に会社名がすべて入っているハーレーダビットソン、BMW、スターバックスなどです。これらがエンブレムロゴの3つの例です。
エンブレムを採用するなら「小さく使う場面」を想定して設計しておく
エンブレム形式はBMWやスターバックスのように細部まで作り込まれていることが多く、それが伝統的・格式高い印象につながっています。一方で、サイズを小さくしたときに弱い、という側面も持ち合わせています。
SNSアイコンの数十ピクセル四方や、ファビコンの16×16pxといった極小サイズで表示すると、紋章の中の文字や装飾が潰れて読めなくなります。記事で紹介されている著名なブランドが小さい場面でも視認できているのは、シンボル部分だけを抜き出した簡略バージョンを別途用意しているからです。
エンブレム形式を採用するなら、最初から「小サイズ用の簡略バージョン」をセットで設計しておくと安心です。メインロゴ・アイコン用の省略形・モノクロ版など、運用するシーンを先に想定してバリエーションを揃えておくと、後から作り足す手間を減らせます。
もし、あなたが今まで説明したロゴカテゴリーに関する質問があるときは、是非、聞かせください。必ずお答えしますので、是非Youtubeのコメントセクションにポップアップしてみてください。
・この記事は制作者に許諾を得て掲載しています。
▶︎ ロゴデザイン制作事例を見る / ▶︎ ロゴデザインのブログ記事一覧 / ▶︎ 特集:失敗しないロゴデザイン制作を