AMIX AI LAB.Learning Book 01
AIの「なぜ?」を
考えよう。
小学生のための
生成AI対話ハンドブック
AIを使うかどうかを決める前に、知っておきたいことがあります。この本は、子どもと大人が同じページを見ながら、AIとの付き合い方を話すためにつくりました。
おうちの人と一緒に読むことをおすすめします。
01 Contents
どこからでも、
ひらけます。
最初から順番に読んでも、気になる章から読んでも大丈夫です。ふりがなが必要なときは、読書画面の「ルビ」ボタンを使えます。
AMIX AI LAB.01 / 08
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はじめに
はじめに:AIについて話してみよう
みなさん、こんにちは! 「生成AI」という言葉を、ニュースや動画で見たり聞いたりしたことはありますか?
このサイトは、「AIを必ず使いましょう」とすすめるものではありません。そうではなく、AIとどう付き合っていくか、おうちの人と一緒に考え、話し合うためのきっかけを作るサイトです。
このサイトで知ることができること
- AIの得意なこと、苦手なこと
- AIを使うときに気をつけるべきこと
- もしAIを使うなら、どんな約束が必要か
学校によってはAIの使用が認められていないこともあります。また、それぞれのおうちの方針もあるでしょう。
まずはAIについて正しく知り、そのうえで、自分たちの考えを決めていきましょう。
02What is AI?
AIってなに?
AIってなに?
AI(エーアイ)は、人工知能のことです。コンピューターが、人間のように学習したり、考えたりすることができる技術のことをいいます。
ここでいう「考える」は、コンピューターが たくさんのデータからパターンを見つけて「つぎはこれかな?」と予想している だけで、本当の心で思いついているわけではありません。
身近なAIの例
- スマートフォンの音声アシスタント(Siri、Googleアシスタント)
- ゲームのコンピューター対戦相手
- 写真に写っている人の顔を見つける機能
- YouTubeのおすすめ動画
生成AIとは?
生成AIは、AIの中でも特に、新しいものを作り出すことが得意なAIです。
できること
- 文章を生成する
- 絵を生成する
- 音楽を生成する
- プログラムを生成する
でも、AIは魔法ではありません。人間が作ったプログラムで、たくさんのデータを学習して動いています。
03Be careful
気をつけること
気をつけること
1. 間違った情報(ハルシネーション)
AIは、ときどき間違ったことを、まるで本当かのように答えることがあります。これを「ハルシネーション」といいます。
- 本当のような、うその話を作る
- ありもしない事実を語る
- 間違った計算をする
AIの答えはうのみにせず、かならず先生や大人、本などで確認しましょう!
2. プライバシーの問題
AIサービスには、名前や住所などの個人情報を入力しないようにしましょう。入力した情報は、サービスによって保存されたり、品質改善に使われたりする場合があるためです。
- 自分や友達の本当の名前
- 住所や電話番号
- 学校の名前
- パスワード
サービスによっては、「学習に使わないでね」という設定ボタンが用意されています。まずは使う前に、そのサービスのプライバシーポリシーや設定画面をいっしょにチェックしてみましょう。
3. 偏った考え(バイアス)
AIは、学習したデータが偏っていると、それが原因で偏った考え方や、不公平な答えを出すことがあります。
「医者は男の人」「看護師は女の人」のような、決めつけもその一例です。AIの答えが、いつでも正しいとは限りません。
4. 依存して考えなくなる
AIに頼りすぎると、自分で考える力が弱くなってしまうかもしれません。宿題の答えをそのまま写すのは、ズルであると同時に、自分の成長のチャンスをなくすことです。
04Good uses
良いところ
AIの良いところ
1. 学習のパートナーになる
- わからない言葉の意味を、比べながら分かりやすく教えてくれる
- 難しいニュースを、小学生にも分かるように簡単な説明にしてくれる
- 英語の翻訳や、自分で作った英文のチェックをしてくれる
2. アイデアを広げる手伝いをする
AIは、自分だけでは思いつかないようなアイデアを出してくれます。これを「壁打ち」のように使うことができます。
- 「海をテーマにした物語の主人公のアイデアを5つ出して」と相談する
- 自由研究のテーマで悩んだときに、いくつか候補を出してもらう
3. みんなの役に立つ
- 障害のある人が声を出したり、文章を読んだりするのを手助けする
- お医者さんが病気の原因を見つけるのをサポートする
- 危険な場所での仕事を、人間の代わりにする
AIは、使い方次第で、とても素晴らしいパートナーになります。でも、正しく使うことが大切です!
05Copyright
AIと著作権
AIと著作権の約束
AIはとても賢いけど、その賢さの裏には、みんなで考えるべき大切なことがあります。
AIは何から学習しているの?
AIは、インターネットにあるたくさんの文章や絵を学習しています。まるで、世界中の図書館の本を全部読んでいるようなものです。
でも、そのデータには、著作権のある作品が含まれていることがあります。自分の作品が知らないうちにAIに学習され、悲しんだり困ったりしているクリエイターさんが世界中にいます。
ちなみに、日本の法律(著作権法30条の4)では、AI を作る人がしくみを調べる目的でデータを学習に使うことは、とくべつに認められています。でも世界中でまだルール作りの途中なので、これからも様子を見守ることが大切です。
AIが作ったものは誰のもの?
著作権とは、作品を作った人(著作者)が持っている権利のことです。
AIが作ったものが、誰かの作品にそっくりになることもあります。それを知らずに使うと、その人の著作権を侵してしまうかもしれません。
AIの技術はものすごいスピードで進んでいるので、まだ世界中の国々の法律やルール作りが追いついていないのが現状です。だからこそ、使う私達一人ひとりが気をつける必要があるのです。
また、AI が生んだアイデアに 自分で色やストーリーを加えて新しい表現を作り出したときは、その人にも著作権が生まれることがあります。
学校で使うときの約束
- まず最初に、学校や先生がAIを使っていいかというルールを確認しましょう。宿題によっては、使ってはいけない場合もあります。
- 使ってよい場合でも、自由研究や作文でAIを使ったときは、かならず「AIを使いました」と先生に伝えましょう。
- どこをAIに手伝ってもらったか、書いておくとさらに良いです。
- AIが作った絵や文章を、そのままコンクールなどに出すのはルール違反になることがあります。
06Family rules
付き合い方
もしAIを使うなら?AIとの付き合い方
もし、おうちの人や学校と相談してAIを使うことになったら、どんな約束を守るべきか考えてみましょう。
1. かならず大人と一緒に
- 親や先生に相談してから使う
- わからないことは聞く
- 一人で勝手に使わない
2. 目的を持って使う
- 何のために使うか考える
- 学習の手助けとして
- アイデアを広げるために
- 楽しく学習するために
ダメな使い方
- 「宿題を全部やって」
- 「テストの答えを教えて」
- 人の悪口を書いてもらう
- 個人情報を入れる
使うときのルール
- 時間を決めて使う(30分まで)
- AIの答えをうたがう気持ちを持つ
- 自分で考えることを忘れない
- 勉強の代わりにしない
- 友達と共有するときは注意
07For parents
保護者の方へ
保護者の皆様へ
本サイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。このハンドブックは、お子様が生成AIを安全かつ建設的に利用するための第一歩として、ご家庭で「AIについて対話する」きっかけを提供することを目的としています。
AIの利用を推奨するものでも、禁止するものでもありません。技術の利点と重大なリスク、そして法整備が追いついていない現状を、親子で共に理解し、ご家庭の方針を決めるための「判断材料」としてご活用いただくことを願っています。
AIの「学習方法」に起因する問題点
現在の生成AIが抱える問題の多くは、その「学習方法」に起因しています。この根本的な課題をご理解いただくことが、リスクへの備えとなります。
- 法的な問題(著作権):AIは、インターネット上の膨大なデータを学習しますが、そのデータには著作権者の許可を得ていない画像、文章、プログラムなどが含まれています(※AIによっても異なります)。これが世界中で訴訟や大きな議論に発展しており、法整備が追いついていないのが現状です。AIの生成物が、意図せず他者の権利を侵害する可能性があることをご認識ください。
- 偏見の再生産(バイアス):AIの学習データには、インターネット上に存在する人種、性別、職業などに関する様々な偏見(バイアス)が含まれています。そのため、AIが生成する回答もまた、偏見に基づいた不公平な内容であったり、特定の価値観を助長したりする危険性があります。
- 不正確な情報(ハルシネーション):AIは、学習データに基づき「次に来そうな単語」を予測しているに過ぎず、情報の真偽を判断しているわけではありません。そのため、事実に基づかない、もっともらしい嘘の情報を生成することがあります。
- プライバシーのリスク:入力した情報が、AIのさらなる学習に利用されたり、意図せず外部に漏洩したりするリスクはゼロではありません。
ご家庭での対話とルール作りのヒント
以上の問題点を踏まえ、以下の点についてお子様と対話し、各ご家庭での方針を決めることを推奨します。
- 学校のルールを確認する:まず最初に、学校やクラスで生成AIの利用が許可されているか、どのようなルールがあるかをお子様と一緒に確認し、それを守ることを約束してください。
- AIの利用方針を決める:AIを「積極的に使う」「慎重に、目的を絞って使う」「当面は使わない」など、ご家庭としての方針を話し合う。
- 使う場合の時間と目的を明確にする:もし使う場合は、「1日30分まで」「調べ物のみ」など、具体的な上限や目的を設定する。
- 批判的思考を促す:AIの回答は「本当かな?」「何か偏りはないかな?」と常に疑う姿勢(クリティカル・シンキング)を持つよう、保護者の方が問いかけ、一緒に調べる習慣をつける。
- 個人情報を守る約束:名前、学校、友達の話など、個人に関する情報は絶対に入力しないことを徹底する。
参考情報
AIの技術やルールは日々変化しています。AIの進化の速さに、社会や法律の整備が追いついていないのが現状です。だからこそ、ご家庭での対話を通じて、お子様自身が考え、判断する力を養うことが重要になります。
AIの教育利用に関する公的なガイドラインや情報です。
08Quiz
力だめし
力だめしクイズにチャレンジ!
このサイトで学習したことを、クイズで確かめてみよう!
Q1. AIに教えてはいけない情報はどれ?
Q2. AIが出す答えについて、正しい説明はどれ?
Q3. AIの答えが、いつも公平とは言えないのはなぜ?
Q4. AIが作った絵を、自分が描いた絵としてコンクールに出すときの問題は?
Q5. 学校の宿題でAIを使いたい時、一番最初にすべきことは何?
Q6. このサイトの一番の目的は何?
02 For adults
大人の方へ。
情報を確かめるために。
生成AIのサービスやルールは変化します。このハンドブックだけで判断せず、学校の方針、利用するサービスの規約、最新の公的情報を合わせてご確認ください。
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