INDEX PHENOMENA AMIX MOTION ARCHIVE 02
No.04
FEAR 000%
  1. 散SCATTER
  2. 群SCHOOL
  3. 球BALL
  4. 裂SPLIT

銀の群れ

Bait Ball
近づくと群れが球になる。押し続けると、突っ込む
MOVE — THE PREDATOR / HOLD — CHARGE
READ
No.04 — BAIT BALL

追われた群れは、ひとつの球になる。向きを変えるたび、銀の光が端から端へ走る。

イワシのような小さな魚は、大きな群れで泳ぎます。マグロやカツオ、イルカなどの捕食者に囲まれると、群れはぎゅっと寄り集まり、渦を巻く球になります。これがベイトボールです。

このページでは、数千匹のイワシを一匹ずつ動かしています。カーソル(スマートフォンでは指)が捕食者です。近づけると群れが球にまとまり、押し続けると捕食者が突っ込み、群れは左右へ割れて、後ろでまた閉じます。

WHY A BALLなぜ球になるのか

群れの外側にいる魚ほど、狙われやすくなります。一匹一匹が少しでも仲間の内側へ入ろうとすると、群れ全体が中心へ縮み、球に近い形になると考えられています。この考え方は「利己的な群れ(selfish herd)」と呼ばれています。

似た姿の魚がたくさん同時に動くと、捕食者は一匹に狙いを定めにくくなるとされています(混乱効果)。捕食者が群れに突っ込むと、魚は進路の左右へよけて、通り過ぎた後ろでまた合流します。この動きは「噴水効果(fountain effect)」と呼ばれます。

WHY IT FLASHES銀の光が波打つわけ

イワシの脇腹が銀色に見えるのは、皮膚の中に光をよく反射する薄い結晶の層があるためです。脇腹は鏡のように、そのとき向いている方向の光を映します。

水中では、上の水面から来る光がいちばん明るく、横や下は暗い青です。魚が曲がるときに体を傾けると、脇腹が明るい水面の光を映して、一瞬だけ強く光ります。群れの中では、向きを変える動きが近くの仲間へ次々に伝わるので、光の帯が群れを波のように走って見えます。

HOW IT'S MADEこのページの作り方

  • BOIDS ON A GRID

    一匹ずつが「近づきすぎない」「近所と向きをそろえる」「近所へ寄る」の三つの決まりで泳ぐ、ボイドと呼ばれる方法です。近所を探すときは空間を細かい格子に分け、近い格子だけを調べます。

  • FEAR AND MILLING

    捕食者が群れに近いほど「怖さ」が上がり、群れの中心へ寄る力と、中心のまわりを回る力が強まって、回りながら縮む球になります。捕食者の進路の前にいる魚は、横へよける力も受けます。

  • MIRROR FLANKS

    曲がる向きに合わせて体を傾け、脇腹は金属のような鏡の材質にしています。上に明るい水面の円を置いた空を映り込みに使っているので、傾いた魚だけが光ります。体のしなりは頂点シェーダーで動かしています。

  • WATER

    遠くのものほど赤から先に色が抜け、その深さの水の色に沈むようにしています。水面からの光の筋、魚の背に映る揺らめく光、ただようマリンスノーを重ねています。Three.js r186 のWebGLで描いています。

CONTROLS調整する