HIBIKIBA ヒビキバ ツールを開く

GUIDE使い方と仕組み

声を、駅のホームや
体育館で鳴らしたように。

HIBIKIBA(ヒビキバ)は、録音や音声ファイルに場所の響きを付けるブラウザツールです。駅の構内アナウンス、拡声器、アリーナ、防災無線、大聖堂、お風呂など16か所から選び、聞く位置まで決めてWAVで保存できます。

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使い方

  1. 音声を入れる

    「音声を読み込む」から MP3・WAV・M4A、または MP4・MOV などの動画を選びます。ページへのドラッグ&ドロップでも読み込めます。マイクから録るときは「録音する」を押し、もう一度押すと止まります。

    複数のファイルを一度に選ぶか、まとめてドロップすると「まとめて処理」の一覧が出ます(30件まで)。一覧から1つ選んで響きを決め、「まとめてZIPで保存」を押すと、同じ場所と設定を全部にかけてZIPで書き出します。録音した音声も一覧に入ります。

    手元に音声が無いときは、波形の下の「テスト音」の手拍子やチャイムで、場所ごとの響きの違いだけを確かめられます。

  2. 場所を選ぶ

    「放送」「マイク」「大きな空間」「閉じた空間」の4系統、16か所から選びます。番号は駅のナンバリングのように系統ごとに振っています。再生しながら切り替えると、同じ位置から新しい響きに変わります。

  3. 聞く位置を動かす

    路線図のような線の上で「現在地」のピンを左右に動かします。左端の音源(スピーカーや話す人)に近いほどはっきり、離れるほど響きに埋もれ、高い音が空気に吸われて丸くなります。

    その下の「立ち位置(左右)」で、聞く人を左右にずらせます。駅や空港では、スピーカーの真下(中央)から、隣のスピーカーとの中間(端)まで動きます。中間に立つと、同じ大きさの声が2つほぼ同時に届いて、にじみが強くなります。拡声器やホールのように音源が1つの場所では、左に寄ると声は右から聞こえ、左の壁からの反射が早く強くなります。

  4. 響きを整える

    広さ
    空間の大きさ。残響の長さ、最初の反射までの時間、こだまの間隔がまとめて伸び縮みします。
    響きの量
    直接届く声に対する残響の量。0%にすると残響が消え、スピーカーの癖やこだまだけが残ります。
    明るさ
    高い音の残り方。上げると硬い壁の明るい響きに、下げるとカーテンや人で吸われた暗い響きになります。
    スピーカーの癖など
    場所によって名前が変わります。放送ではスピーカーの帯域と歪み、拡声器では声の割れ、カラオケではエコー、壁の向こうでは壁の厚さです。
    環境音
    ざわめき・歓声・空調・風・街の音・水滴など。ざわめきは読み込んだ声を細かく切って並べ替えて作るので、内容は聞き取れません。
    チャイム
    放送の前に鳴らすチャイム。「案内」は放送の終わりにも鳴らせます。チャイムも同じスピーカーと空間を通ります。
  5. 聴き比べて保存

    「原音」に切り替えると加工前の声を同じ音量で聴けます。チャイムの分の時間差は自動でそろえます。「WAVで保存」を押すと「響きあり」の音を書き出します。キーボードでは Space で再生・一時停止、B で聴き比べ、R で録音です。

16か所の違い

残響時間は「広さ100%」のときの中音域の値です。低い音はこれより長く、高い音は短く残ります。

番号場所残響最初の位置聞きどころ
P01駅のホーム1.5秒4 m並んだ天井スピーカーが少しずつ遅れて重なる
P02空港ロビー2.6秒8 m高い天井へゆっくり広がる柔らかい響き
P03館内放送1.2秒4 m売り場の天井から届く、少し遠い呼び出し
P04校内放送0.75秒4 m箱形スピーカーのこもった中域と、廊下からの漏れ
P05防災無線1.6秒180 m数百m離れたスピーカーの声が山びこのように追う
P06野球場2.0秒80 mスタンドに跳ね返ったこだまが何度か返る
V01拡声器0.9秒6 m帯域の狭い割れた声と、スイッチの「ブツッ」
V02カラオケ0.5秒1.2 m0.14秒間隔で繰り返すマイクのエコー
L01アリーナ3.2秒35 m左右のスピーカーの広がりと、向こうの壁からの返り
L02体育館2.3秒12 m床と天井の間を往復する「びよん」という鳴き
L03ホール2.0秒10 mマイクを通さない生の声を包む暖かい残響
L04大聖堂6.0秒14 mひと言ごとに天井へ昇って溶けていく長い余韻
S01地下道2.4秒6 m向かい合う壁の細かい往復による金属的な鳴り
S02お風呂1.1秒1 m高い音までよく返る短く明るい響きと水滴
S03壁の向こう0.6秒2 m高い音が壁に遮られた、こもった低い声
S04洞窟4.2秒10 m暗く長い響きと、岩壁からの3回のこだま

駅・拡声器・アリーナのコツ

駅のアナウンス風にする

「駅のホーム」を選び、聞く位置を 3〜8m にします。近すぎるとスピーカーの素の声、遠すぎると何を言っているか分からなくなります。チャイムを「案内」にすると、放送の前後に4音のチャイムが入ります。

原稿は「まもなく、2番線に、電車が参ります」のように区切りを多めに、ゆっくり読むと本物に近づきます。区切りの間に響きが残るので、響きの量を上げなくても駅らしく聞こえます。

拡声器(メガホン)風にする

「拡声器」を選ぶと、帯域が狭く割れた声になり、話し始めと終わりにスイッチの音が入ります。「声の割れ」を上げるほど安い拡声器らしく、下げると選挙カーや誘導の声のような聞き取りやすい音になります。

大きめの声で録音すると割れ方が自然です。小さい声でも音量はそろえてから加工するので、割れないということはありません。

アリーナ・ライブ会場の場内アナウンス

「アリーナ」で聞く位置を 20〜50m にすると、客席で聞くアナウンスになります。環境音(歓声)を上げると開演前の客席のどよめきが重なります。曲紹介や影ナレの演出にも使えます。

もっと大きな会場にしたいときは「広さ」を 130% 前後まで上げます。

町内放送・防災無線のあの感じ

「防災無線」は、離れた場所にある別のスピーカーの声が0.5秒以上遅れて重なるように作っています。聞く位置を遠くするほど、近くのスピーカーと遠くのスピーカーの差が縮んで、声が何重にも聞こえます。

響きの仕組み

部屋の中で聞こえる声は、大きく3つの音に分けられます。HIBIKIBAは場所ごとにこの3つを作り、距離に合わせて混ぜています。

時間 → 直接音 初期反射 残響 最初の反射
直接音
音源からまっすぐ届く音。距離が2倍になると大きさは半分(-6dB)になり、遠いほど高い音が空気に吸われます。
初期反射
近くの壁や床に1〜2回跳ね返って届く音。部屋の広さは、直接音から最初の反射までの時間で感じ取れます。ツールの「最初の反射」がこの時間です。
残響
何度も跳ね返った音が重なった余韻。広さや壁の材質で長さが決まり、部屋のどこで聞いてもほぼ同じ大きさです。音が 60dB 小さくなるまでの時間を残響時間と呼びます。

遠くで聞くほど「響きっぽく」なる理由

直接音は離れるほど小さくなりますが、残響はどこでもほぼ同じ大きさです。そのため、ある距離を境に残響の方が大きくなります。この距離を臨界距離と呼び、部屋が広いほど遠く、響きが長いほど近くなります。ツールの「直接音:響き」は、いまの位置で直接音が残響より何dB大きいかを示しています。マイナスなら残響の方が大きい状態です。

駅や空港の放送がにじんで聞こえる理由

聞く人

ホームや空港では、同じ放送が天井の何台ものスピーカーから同時に流れます。聞く人には、真上のスピーカーの声のあとに、隣・その隣のスピーカーの声が数十ミリ秒ずつ遅れて届きます。この重なりが構内放送らしい「にじみ」です。HIBIKIBAの「放送」系統は、スピーカーの間隔と台数を場所ごとに決めて、この遅れを計算しています。防災無線ではスピーカーの間隔が数百mあるので、遅れが山びこのように聞き分けられます。

フラッターエコー

平行な硬い壁の間で音が何度も往復すると、「びよん」「ピーン」と鳴く響きになります。体育館(床と天井)、地下道(両側の壁)、お風呂(タイルの壁)で、往復の間隔を変えて作っています。

エコーとリバーブの違い

残響(リバーブ)は無数の反射が重なってひとつながりになったもの、こだま(エコー)は遠い壁や山からの反射が元の声と分かれて聞こえるものです。目安として、元の声から0.05秒以上離れて、ひとかたまりで返ってくる反射はこだまとして聞こえます。野球場・防災無線・洞窟・拡声器では、残響に加えてこだまを足しています。

処理について

残響は、場所ごとに合成したインパルス応答(手を叩いたときの部屋の応え)を声に畳み込んで作っています。乱数の種は場所ごとに固定しているので、同じ設定なら試聴した音と保存した音は同じになります。最後に音量をそろえ、音が割れないようにリミッターで頭を抑えます。

よくある質問

無料で使えますか? 商用利用はできますか?

無料で、会員登録やインストールも不要です。書き出したWAVは、AMIXのツール利用規約の範囲で商用の動画・ゲーム・配信にも使えます。読み込む音声そのものの権利は、それぞれの権利者にあります。

音声データはサーバーに送信されますか?

送信しません。録音・変換・試聴・保存はすべてブラウザの中で行います。ページの閲覧状況はアクセス解析(Cloudflare Web Analytics)で計測しています。詳しくはツールのプライバシーポリシーをご覧ください。

どんなファイルを読み込めますか? 長さの上限は?

MP3・WAV・M4A・AACなど、ブラウザが再生できる音声に対応しています。MP4やMOVなどの動画は音声だけを取り出します。形式によっては再生しながら取り出すため、動画の長さぶん時間がかかります(停止ボタンで中止できます)。長さは5分までで、それより長い場合は先頭の5分を変換します。

保存されるWAVの形式は?

ステレオ・16bitのWAVです。サンプルレートはお使いの端末の再生設定に合わせます(多くの環境で48kHzです)。残響は左右で少しずつ違うため、ステレオで広がりが出ます。ファイルを軽くしたいときは音声圧縮ツールでMP3などに変換できます。

たくさんのファイルに同じ響きを付けられますか?

できます。複数のファイルを読み込むと一覧が出て、「まとめてZIPで保存」でいま選んでいる場所と設定を全部にかけ、1つのZIPで書き出します。一度に30件まで、合計15分までです。MP3にまとめて変換したいときは、できたZIPの中身を音声圧縮ツールに読み込んでください。

設定を変えてから音が変わるまで時間がかかります

設定を変えるたびに音声全体を作り直しています。数十秒の音声なら1秒前後ですが、長い音声ほど時間がかかります。距離や広さを細かく調整するときは、短く切った音声で決めてから本番の音声を読み込むと快適です。

エコーとリバーブはどう違いますか?

リバーブ(残響)は、壁や天井に跳ね返った無数の音が重なって、ひとつながりの余韻として聞こえるものです。エコー(こだま)は、遠くの壁や山から返ってきた音が、元の声と分かれて聞こえるものです。HIBIKIBAでは場所ごとに両方を組み合わせています。

チャイムの音は自由に使えますか?

チャイムはツールの中で合成した音で、録音素材は使っていません。学校のチャイムの旋律は、1793年に作られたウェストミンスターの鐘の旋律をもとにしています。書き出した音声と同じ条件でお使いいただけます。

録音できません

ブラウザでマイクの使用が許可されていない可能性があります。アドレスバーの鍵のアイコンやサイトの設定(iPhoneのSafariではアドレス欄の「ぁあ」)からマイクを許可し、ページを読み込み直してください。

iPhoneで保存したファイルはどこにありますか?

Safariのダウンロード(ファイルアプリの「ダウンロード」フォルダ)に保存されます。保存時に確認が表示された場合は「ダウンロード」を選んでください。

まずは手拍子で、16か所を聴き比べ

音声が無くても、ツールの「手拍子で試す」で場所ごとの響きの違いを確かめられます。

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