スライダーを動かすと、サンプル写真で見え方を確認できます
Film / 撮影シーン
こまかく調整8項目 発色 / にじみ / 周辺の甘さ / 色ノイズ / 光漏れ / 色収差 / レンズ歪み / 露出
プレビューをタップすると、光が当たる位置を動かせます。顔に合わせると肌だけが飛んで、目や眉が残ります。「焼き付き」を上げると、光源のすぐ近くにある面が色や明るさに関係なく紙の白へ張りつきます。
フチ
キーボード:C 比較 / R 焼き直し / S 保存 / O 写真を選ぶ
作例
同じ写真でも、選ぶシーンとフチでここまで印象が変わります。設定はすべてこのページのスライダーだけで再現できます。
晴れた日の写ルンです。粒状感 55・周辺減光 60・色かぶり 25。彩度は上げず、四隅の落ち込みだけで空気を作っています。フチはなし。
直射フラッシュの雰囲気。白飛び 88・届く範囲 40・背景の暗さ 72。顔の位置をタップして光の中心を合わせると、肌だけが飛んで目と眉が残ります。
チェキ風の低コントラスト。にじみ 58・ハレーション 50、フチは「インスタント」。黒が締まらない階調と下側の広い余白で、その場でプリントした感じに。
フィルムらしさは、何でできているのか
色を古くしただけの写真が「加工した写真」に見えてしまうのは、フィルムらしさが色ではなく光学とフィルム乳剤のクセの集まりだからです。このツールは、その要素をひとつずつ計算して重ねています。
粒状感(グレイン)
フィルムの粒子は、暗部と明部より中間調にいちばん出ます。全面に均一なノイズを乗せると砂をまいたようになるため、明るさに応じて粒の強さを変え、さらに粗い粒と細かい粒を重ねて不規則さを作っています。
周辺減光(ビネット)
安価な単玉レンズは、画面の四隅に届く光が中心より少なくなります。中心からの距離の2乗より少し急に落とすことで、写ルンです特有の「四隅がすっと沈む」感じになります。
ハレーション
強い光がフィルムのベースを突き抜けて裏で反射し、光源のまわりがぼんやり滲む現象です。明るい部分だけを抜き出してぼかし、加算合成で戻しています。赤側が強く残るのがフィルムらしさです。
色収差(フリンジ)
レンズを通る光は色ごとにわずかに屈折率が違うため、画面の外周ほど赤と青の像がずれます。中心では出ず、外に行くほど強くなるよう距離に応じて変位させています。
樽型のレンズ歪み
プラスチックレンズの広角側では、直線がわずかに外へふくらみます。ごく弱くかけるだけで「レンズを通した像」の感じが出ます。強くしすぎると魚眼になるので、既定値は控えめです。
トーンカーブ
ネガフィルムは黒が完全には沈まず、シャドウが青緑に、ハイライトが暖色に転びます。RGBそれぞれに別のカーブを当てて、この色の転び方を再現しています。
7つのシーンの選び分け
迷ったら、まず撮影した状況に近いものを選んでください。そこから粒状感と周辺減光だけ動かすのが、いちばん失敗しません。
| シーン | 近い雰囲気 | 向いている写真 |
|---|---|---|
| デイライト | 写ルンです(屋外) | 晴れた日のスナップ、旅行、風景 |
| フラッシュ | 使い捨てカメラの内蔵フラッシュ | 室内、夜、ご飯、友達との記念 |
| 白飛びフラッシュ | 直射フラッシュのポートレート | 顔をはっきり飛ばしたい人物写真 |
| インスタント | チェキ風・ポラロイド風 | 静物、小物、テーブルフォト |
| 夕暮れ | マジックアワーのネガ | 夕方の空、逆光、海 |
| 室内 | 感度を上げた屋内撮影 | 喫茶店、部屋、暗めの場所 |
| 期限切れ | 期限切れフィルム | とにかく荒らしたいとき、実験 |
白飛びフラッシュを、それらしく決めるコツ
フィルムカメラの直射フラッシュがあの見え方になるのは、光が距離の2乗に反比例して弱まるからです。近い被写体だけが強く浴びて白く飛び、背景は届かず落ちます。単純に画面全体を明るくしても、あの感じにはなりません。
- 光の中心を顔に合わせる:プレビューの顔の位置をタップします。中心がずれていると、光源のない方向から光が来ているように見えて不自然になります。
- 「届く範囲」を絞る:人物ひとりなら 35〜50 くらい。広げすぎると背景まで明るくなり、蛍光灯の下で撮ったような平坦な絵になります。
- 「白飛び」は思い切って上げる:80以上でも大丈夫です。肌が紙の白まで飛んでも、目・眉・鼻の影は沈んだまま残るカーブにしてあります。
- 最後に「滲み」を足す:飛んだ面が周囲をわずかに侵食して、輪郭が甘くなります。60前後で、当時のプリントに近い柔らかさになります。
- 手前が黒いときは「焼き付き」を上げる:フラッシュは加算光なので、至近距離では反射率の低い黒い服や壁でも乳剤が飽和し、紙の白に張りつきます。明るさを掛け算で持ち上げる「白飛び」では黒は黒のままなので、この一枚だけ白くならない、というときはこちらを上げてください。インスタント写真で手前の面ごと真っ白に飛ぶ、あの見え方です。
4種類のフチ
なし
元の写真の縦横比のまま出力します。SNSの投稿や、あとからトリミングしたいときに。
白フチ
下側をわずかに広くした、プリント写真のフチ。加工の強い写真でも、フチが入ると急に「写真」として落ち着きます。
フィルム
上下にパーフォレーション(送り穴)とフィルム縁の文字を入れた黒フチ。ベタ焼きのような見せ方に。
インスタント
下側が大きく空いたチェキ風・ポラロイド風のフチ。余白に手書きでコメントを入れる想定の配分です。
スキャン
フィルムの端がスキャンに混ざった、わずかに傾いた不均一な黒フチ。実際の同時プリントやデータ化でいちばんよく見る縁で、きれいな白フチより「フィルムで撮った」感じが出ます。
きれいに仕上げるための小さなコツ
- 元の写真は明るめを選ぶ:フィルム加工は全体をわずかに沈ませます。暗い写真をさらに沈めると、粒状感だけが目立ってしまいます。
- 粒状感は「思ったより弱く」:画面で強く見えるくらいだと、スマホで縮小表示したときにはただのノイズに見えます。50前後から始めてください。
- 効果を全部盛りにしない:光漏れと期限切れの色転びを同時に強くすると、何が写っているか分からなくなります。主役をひとつ決めるのがコツです。
- 長押しで元の写真と見くらべる:プレビューを長押し(またはCキー)すると加工前に戻ります。やりすぎに気づくのはたいていこの瞬間です。
- 「焼き直し」で偶然を拾う:粒の位置や光漏れの向きをランダムに振り直します。何度か押していると、狙って作れない一枚が出てきます。
- 日付は撮影した日に:その日付でなければいけない理由はありませんが、実際に撮った日を入れておくと、後から見返したときの効きかたが違います。
写真はサーバーに送られません
このツールには、画像をサーバーへ送る処理がありません。ファイルを選んだ瞬間から保存するまで、すべてブラウザの中で完結しています。加工はJavaScriptがピクセルを直接計算していて、外部のAI画像処理サービスも使っていません。
ページを開いたあとに通信を切っても動作します。人物が写った写真や、公開する予定のない写真を扱うときの安心材料にしてください。読み込んだ写真はページを閉じた時点で消えます(保存した画像は端末に残ります)。
よくある質問
アップロードした写真はサーバーに送信されますか?
送信されません。読み込みも加工も保存も、すべてお使いのブラウザの中だけで行われます。通信が切れた状態でも動作します。写真がどこかに保存されたり、学習に使われたりすることはありません。
写ルンです風にするには、どの設定を選べばいいですか?
屋外なら「デイライト」、屋内や夜なら「フラッシュ」が近い見え方になります。使い捨てカメラは固定焦点の樽型レンズと硬い粒状感が特徴なので、粒状感と周辺減光をやや強め、彩度は上げすぎないのがコツです。
チェキ風・ポラロイド風にできますか?
できます。「インスタント」を選ぶと、黒が締まらない低コントラストの階調と、下側が広い白フチが付きます。フチだけを「白フチ」「フィルム」に差し替えることもできます。
日付プリントの日付は自由に変えられますか?
変えられます。日付プリントをオンにすると日付欄が表示され、任意の日付を指定できます。「今日」を押すと当日に戻ります。数字は実際のデートバックと同じ7セグメント表示で、オレンジの光がにじむところまで描いています。
白飛びフラッシュの光の位置は指定できますか?
できます。白飛びフラッシュをオンにした状態でプレビューをタップまたはクリックすると、その位置が光の中心になります。顔に合わせると肌だけが白く飛んで、目や眉は沈んだまま残ります。
保存した画像の画質は落ちますか?
プレビューは動作を軽くするため縮小して表示していますが、保存時は読み込んだ写真の解像度(長辺2400pxまで)で描き直します。形式はJPEG(品質93)です。
iPhoneで保存した写真はどこに入りますか?
「保存する」を押すと共有シートが開くので、「画像を保存」を選ぶと写真アプリ(カメラロール)に入ります。そのままLINEやInstagramへ送ることもできます。共有シートに対応していない環境では、ブラウザのダウンロード先(iPhoneなら「ファイル」アプリ)に保存されます。
スマートフォンでも使えますか?
使えます。iPhone・Androidのブラウザに対応しています。カメラロールから選ぶだけで、アプリのインストールは不要です。
加工した画像はSNSや商用で使えますか?
使えます。加工した画像の権利は元の写真の権利者にあり、当ツールは一切の権利を主張しません。ただし他人が撮影した写真や被写体の肖像については、元の権利者・被写体の許諾に従ってください。