日本では、女性の乳房を広告に利用することはほとんどないと言っていいと思いますが、海外ではわりと抵抗なく受け入れられています。もちろん描写の仕方にはかなり注意がなされていて、露骨に卑猥な印象を当てるものはあまり見かけません。今回は、女性が乳房をあらわにした広告についてご紹介します。

 

ロマン主義絵画にブランドロゴを付け加えた広告例

女性の乳房をフィーチャーした広告デザイン1

絵画に詳しい人なら、19世紀に活躍したロマン主義のイタリア画家、フランチェスコ・アイエツによる「ルツ」であることがすぐにわかるはずですが、有名なスポーツメーカー「Nike」のロゴをうまく絵画の中に組み込ませているのをみて、苦笑いしてしまうかもしれません。この乳房をさらけ出している女性は、旧約聖書の中に出てくる人物。もちろん、ロゴは後から付け足されたものですが、はじめから描かれているかのようにしっくりきています。もともと「Nike(ニーケー)」とは、ギリシア神話に登場する“勝利の女神”のこと。神話上のキャラクターを引用するのは「Nike」のお家芸といったところでしょうか。

 

服を着ながらにして乳房を強調する広告デザイン

女性の乳房をフィーチャーした広告デザイン2

イギリスの雑誌の表紙に採用された、女性の乳房がプリントされたTシャツをまとう女性の写真です。全体をモノクロにして乳房だけをカラーにして際立たせることで、全裸よりもむしろドキっとさせられます。2013年、イギリスで人気の高い女性がヌードを披露した際、英国中が大騒ぎに。これについて、著名なコラムニストが、国民のお堅い反応について「たかが胸」と言わんばかりに意見を述べたよう。服を着ながらにして乳房を強調するという、イギリスらしい皮肉たっぷりの粋な表現です。

 

玉ねぎを女性の乳房に見立てた広告デザイン

女性の乳房をフィーチャーした広告デザイン3

ドイツの生活協同組合の広告です。玉ねぎを使って女性の乳房を表現。「美しさは内側からやってくる」というコピーとともに、取り扱う商品の新鮮さをアピールしています。玉ねぎのフォルムといい、女性の乳房そのもので、誰が見てもそうだとわかるくらい露骨な表現ですが、卑猥な印象は受けません。

 

おそらくは文化的な理由で、乳房だけでなく、女性の裸を広告に使うことは日本ではタブーとされていますが、こんな秀逸な広告が作られるようになるなら状況は変わるかもしれません。

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、日々のインスピレーションに繋がる広告デザインやアートワークを紹介しています。