私たちが今見ている景色は、ありのままの自然や社会の状態を写しています。そんなありふれた光景を、新たな視点で再構成すると、どんな作品が生まれるでしょうか。空間の奥行き、その場に立って感じる空気感、その場所の生き物の営みなど、見えるもの・見えないもの垣根を越えて、様々なものがインスピレーションを与える原点となってくれるはずです。ここでは実際の景色を新しい視点で描き出したグラフィックをご紹介します。

 

立体的な感覚をポリゴンで描いた一枚

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特徴的な形の奇岩のある風景。通り抜けできそうな穴と岩の大きなスケール感と重量感は注目に値するスポットでしょう。その岩の一部を描いたスケッチは、三角形のラインのポリゴンで表すことで岩の持つデコボコ感、奥行きをシンプルに伝えています。実際にその景色の前でその岩に当てはめて撮影するという即興性を感じられる演出が面白いですね。

 

大地から感じるエネルギーを螺旋に刻む壮大なアート

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山のふもとに広がる広いスペース。茶色の砂地に覆われ、まるで茶色いキャンバスのよう。そこに描いている螺旋は力強く、大地のエネルギーを感じさせてくれます。描く道具はレーキでしょうか。乾いた表面の砂をレーキで掘り起こし、下の湿った濃い色の砂が見えることで線を描いているようです。製作者がこの場所に感じた印象、このキャンバスのような砂地と山を望む環境が作り上げたアートです。こうした鳥瞰視点で見られるアートはドローンの一般化により、今後ますます注目されそうですね。

 

リアルかフォトショップか、物議を醸したデザイン

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photoshop25周年記念の企画で、リアルの写真か、photoshopで作られた画像かというクイズの問題にもなった一枚。男性の背中に描かれた風景は体を透明にし透かして見たかのようにリアルです。実際に男性の背中に描いた絵だというのだから驚きます。景色の美しさよりもその技術のすごさに注目が集まりそうですね。この作品もまた、この場所この時を特別なものとして演出してくれるアートです。

 

目の前に広がる景色に対して、デザインやグラフィックが新しい価値を作るためにできるアプローチは無数にあります。風景をそのまま描き出す写生・風景画もその一つでしょうし、今の時代の技法を駆使した新しいアートも生まれ続けています。遠くの世界の情報をネットを介して知ることができるようになった現代、この場所に赴いてみて初めて感じる感性、その場所ならではのアートはそれぞれの場所のユニークさを魅力的に表現してくれるでしょう。

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、日々のインスピレーションに繋がる広告デザインやアートワークを紹介しています。