現実にはまずありえない、夢のようなグラフィックを集めてみました。幻想的な世界観に躍動感を与えるリアルな表現は見ているだけでワクワクしてきます。画像加工の技術はもちろん、ユニークな視点でありふれたものを再構成するアイディアも必要。優れた発想と写実的な描写が作り上げる美しい世界観のイメージをご紹介します。

 

季節を越える狐

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左は雪原、右は草原。夏と冬を思わせる対極的なイメージが画面を二分します。その間で飛び跳ねた狐も左が白い冬毛なのに対し右側は夏毛。背景に見える木も左右で違う季節にいるかのようです。この次の瞬間、狐は全身が冬毛に変わるのでしょうか。それとも後ろ半分は夏毛のままなのか。ユニークなアイディアの中に瞬間を捉えた躍動感と、写実的な描写を取り入れることで世界に存在感を与えた、技術が光るデザインです。

 

美しい雲海をゆくクラゲたち

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美しい雲海を悠然とゆくクラゲたち。クラゲは空を飛べませんが、この世界の中ではまるで風を受けた凧のように空を泳ぎます。クラゲの形がちょうど風を受けて膨らんだ布を連想させること、雲の海が実際の海のように水平に広がっていることなど異なる要素に共通点を見出した視点が見事です。ちょうど左下から弧を描いて右上へゆったりと向かっていくかのような軌道をさすことで動きの方向性をイメージさせたクラゲの配置もこの世界観の表現に一役買ったことでしょう。

 

月の施工業者

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月をまるでライトのように夜空に施工する男性たち。ワゴン、脚立、作業着などいかにも施工業者だと言わんばかりの雰囲気と、月や草原など自然の風物との取り合わせのギャップがユーモアを呼びます。月を毎晩交換しているのかな、三日月や半月もあるみたい、とじっくり見るごとにまるで絵本のようなストーリーが浮かんできます。一枚のイメージの背景にも世界観を連想させる、ユニークなデザインです。

 

非現実的なメッセージや、現実との差を生かした表現など、架空の世界観ならではの表現は新たなインスピレーションを与えてくれそうです。現実的なありえる/ありえないの枠組みを超えてイメージを広げることで新たな発想や、ユニークな表現にたどり着くこともあるでしょう。そしてその表現を支える画像の加工・製作技術もまた、その世界観に深みを与えてくれるものです。アイディアを形に変える、デザイナーならではの楽しさを感じる作品をご紹介しました。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、日々のインスピレーションに繋がる広告デザインやアートワークを紹介しています。