お酒のボトルには本当にさまざまなものがあります。工芸品そのものといっていいアーティスティックなボトルもあれば、船・動物・建物を模したまさにお土産品といったものまで、ありとあらゆるバリエーションを目にします。今回は、デザインが評価され、賞も与えられたサンプルを紹介します。

 

保冷パックの形をしたリキュールの容器デザイン例

イェーガーマイスターのパッケージデザイン

ドイツのメーカーが製造しているリキュール「Jaegermeister」(イェーガーマイスター)の「Coolpack」バージョンと呼ばれるボトルです。オリジナルボトルは一般的なウイスキーと同様の肩の丸い角柱ですが、このサンプルはアウトドア用などでよく使われる保冷パックの形をしています。

イェーガーマイスターは欧米では、もっぱらストレートで呑まれます。ハーブや果実など56種類もの材料から作られる複雑な味を楽しむには、マイナス18度まで冷やすのがベストだとメーカーは推奨しているのですが、ボトルを冷凍庫に入れる面倒などから、特に若い世代に浸透していませんでした。そこで、氷点下まで冷やすのがベスト、というメッセージをボトル自体で表現したのです。冷凍庫にも入れやすくなりました。容器はオリジナルボトルと同じガラス製です。

 

カットグラスを融合させたスピリッツのボトルデザイン例

ウォッカとジンのボトルデザイン

英国を代表するワイナリーのひとつ「Chapel Down」(チャペルダウン)から発売されているウォッカとジンのボトルです。とても印象的な形状です。全体的にはシャンペンボトルのようなシルエットをしていて、下半分がカットグラスになっています。カットのパターンはワイナリーのブランドロゴをモチーフにしています。斬新ながらも高級感があり、ウォッカやジンのある種のさわやかさも伝わってきます。スピリッツやスピリッツベースのカクテルが好きな人には、そそられるボトルではないでしょうか。

 

道路標識の形をしたパッケージデザイン例

シャンパンのパッケージデザイン

歴史的なシャンパン「ヴーヴクリコ」のキャンペーン用パッケージです。少し古風な道路標識をかたどった金属製のパッケージが作られました。パリ、香港、ケープタウン、リオデジャネイロなど世界の著名な29都市へ向けた案内標識には、それぞれパリからの距離も記されるなど遊び心にあふれています。コレクター心が刺激されてコンプリートしたくなるかもしれません。ヴーヴクリコは、郵便物、冷蔵庫、ファッション、折り紙などをモチーフにユニークで楽しいキャンペーンを盛んにおこなっています。

 

ペットボトルやガラスのボトルでオリジナルの容器を作るには、エキストラコストの発生は避けられないでしょうが、インパクトはかなり大きいです。ここぞ、というときにはアイデアの候補に挙げる価値があると思います。

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、日々のインスピレーションに繋がる広告デザインやアートワークを紹介しています。