人が生きるために、脳内では意識とは別にさまざまな機能を発揮します。見えないものを見ようとする機能、見えないものをつなげてしまう機能です。人類が生きやすくするため備わった本能的機能なのです。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
欠けていてもMOONなロゴ
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MOONと三日月で月を表しています。言葉にするとちょっと変な感じですが、この変な感じが面白さになっていることは、見てすぐにわかります。欠けてる月を見たことがあれば、すぐにイメージできます。英語がわからなくても欠けたOの月を見て、ロゴが何を表すか一目瞭然です。すでに経験したり、学んでいることを利用し相手に言いたいことを伝達できます。見えない文字を見せることで、三日月に注視できるように操作しています。
欠けているWATERで水面を表現したロゴデザイン
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言葉で意味を人に伝達しますが、半分も欠けた文字で何を伝えるのでしょう。文字を知る人は欠けた部分を記憶から補填し、正しい文字が何であるか想像します。意味を脳で生成したのち、文字の無い部分は何を意味するかを考えます。そして文字が欠けた部分が意味そのものであることに気づきます。静かな水面から文字がヒョッコリ現れたのか、隠れ用としているのわかりませんが、水であることがわかります。水面に映るように ”r” の垂直線が伸びています。フォントを小さくすることで反射のように見せる遊び心も憎いものですね。
たしかに眠そうな “sleep”のロゴデザイン
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よく見ると目の部分にまつ毛が丁寧に描かれています。このリアルな描写で目は女性であると想像できます。ロゴは文字と文字の意味するものを合体させた遊びであることもわかります。ここでは “sleep” の “ee” の部分を視覚言語化しています。この言語化では目を瞑った状態で描くことで、一つの単語「ねむる」を動詞化しています。ここで見逃してはならないことは、 ”l” と”p” の文字です。二つの文字が作る左右の輪郭がよりリアリティーを作り出しています。
三つの異なるロゴタイプの視覚言語を利用した修辞化・レトリック化が、こうした面白さを作ります。レトリック化は、普段から言葉遊びをしていないと思いつきません。言葉を使いこなす知的な遊びの視覚化なのです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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