アルファベットの1文字をロゴのシンボルマークにしている例は比較的よく目にします。そのため、1文字だけで記憶に残る印象深いマークを作り出すことは難しいのですが、立体感を付け加えることで、ユニークなシンボルマークとすることができます。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
3本のガイドラインで独特のフォルムを作る
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大文字の「N」を幾何学的なフォルムで作成した例です。ガイドラインはかなりシンプルなものですが、3本の平行線を巧みに使って、不思議な造形を生み出しています。そして、このシンボルを特別なものにしているのは、マゼンタからシアンへの抑制の効いたグラデーション表現です。一方向への単純なグラデーションではなく、細かく気を使いながら、丁寧な階調を設定して、上品な仕上がりにしています。ガイドラインを利用して他にない形状のシンボルを作る際のいい参考になります。
さりげなくカゲをつけて重なりを表現する
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黒の3本のストライプで大文字の「P」をシンボル化しています。白の線をカウントすれば全部で6本のラインになります。このリボンかテープを思い起こさせすような帯が、比較的オーソドックスなガイドラインに基づいてアルファベットの1文字を形づくりました。「P」のカーブした部分(ボウル)がタテの線(ステム)に交差する部分に、さりげなくカゲを入れることで、高速道路のインターチェンジのような上下関係が生まれました。
また、重なっている方のリボンが、ステムの後ろに回り込むように見える箇所には、もう一つの工夫があります。3本のうちの2本のストライプの先端が、リボンなどのふくらみとは少し異なった表現になっています。通常ならばストライプの先端は、垂直にハサミで切り落としたのと同じように処理しがちですが、このサンプルでは徐々に細くなっています。これはガイドラインに従っただけなのか、試行錯誤を経た上での最終決定なのかは、作者に聞いてみなければわかりません。
ネガティブスペースでめくった感じを出す
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「SK」のモノグラムです。大文字「K」のステムがめくれた裏側が、大文字「S」のように見えます。また、この裏側(のように見える面)は、ネガティブスペースを使って表現しています。「K」のアームとレッグの太さが極端に違うフォントを選んでいるのも、このシンボルを印象深くしている要因のひとつです。
文字を使ったシンボルマークでも、立体的に表現することで幅が広がります。また、立体感の表現と言えば、まずはカゲですが、カゲの表現も複数あります。さらに、カゲ以外にも様々な方法で立体感を演出することができます。
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